スタッフとして山に立つ
5月、2週連続で御在所山上公園の案内スタッフを担当しました。
ございしょ自然学校が主催する「御在所山上公園を歩こう!」というイベントです。菰野町内のジオスポットを巡るデジタルスタンプラリー「ジオウェルネスラリー」と連携していて、山上公園に指定された8つのスポットのうち、ハイキング感覚で行ける「望湖台」と「御岳大権現」を目指すコースです。ご希望の方にはゴジラ岩もご案内しました。
参加者は大人の方が多く、ご家族連れもいれば、お一人で来られた方もいました。
車椅子のお客さんが来てくださった
御岳大権現までのルートは舗装されています。アップダウンはありますが、車椅子でも行こうと思えば行ける道です。
その日、車椅子のお客さんが参加してくださいました。サポートしながら御岳大権現まで一緒に歩きました。
到着したとき、「ここまで来られてよかった」とおっしゃっていました。
その一言が、ずっと残っています。山に来ることのハードルが、人によってまったく違う。当たり前のことですが、一緒に歩いてはじめて実感しました。
神島が見えた日
その日は特に天気が良く、望湖台から伊勢湾の入口にある神島がくっきりと見えました。お客さんと一緒に「あれが神島ですよ」と指さしながら眺められたのは、うれしい瞬間でした。

花が変わっていく季節だった
5月の御在所山上公園は、ちょうど花の移り変わりの時期でした。
1週目はアカヤシオがまだ残っていて、2週目にはシロヤシオが咲き始めていました。2週目にはドウダンツツジの蕾がふくらんできていました。足元にはハルリンドウ、ショウジョウバカマ、イワカガミが咲いていました。
解説しながら歩いていると、お客さんが「こんなに花があるんですね」と驚いてくださることがありました。ロープウェイで上がってきただけでは気づきにくい、足元の小さな花たちです。立ち止まって名前を伝えると、急に興味を持って覗き込んでくれる。その瞬間が好きです。
ゴジラ岩まで行ったお客さん
希望者にはゴジラ岩までご案内しました。山上公園から少し登山道に入るコースです。
ゴジラ岩には、少し変わった来歴があります。もともとは笹薮の中に埋もれていて、長い間ほとんど知られていませんでした。熊笹は周期的に枯れることがあり、枯れた後に鹿の食害が重なって新しい笹が生えなくなったことで、岩が姿を現したそうです。
最初は「ハンバーガー岩」と呼ばれていましたが、誰かが牙に見立てた石を置いたことをきっかけに、少しずつゴジラに近づいていき、今の名前になったとのことです。
「登山はハードルが高い」とおっしゃっていたお客さんが、ゴジラ岩まで来られました。そのエピソードを伝えながら岩を見ていた姿が印象的でした。
案内する側としては、こういう場面が一番うれしいです。

山を「案内する」ということ
普段も山での道案内はよくやっていますが、相手のことを事前に知っていることがほとんどです。でも今回はふらっと来ていただいた方を案内するイベント。どんな方が来るかわからない分、足元、顔色、興味を持った瞬間——その場その場で感じながら歩く楽しさがありました。
「ジオウェルネスラリー」は菰野町内のジオスポットを巡るデジタルスタンプラリーです。スタンプを集めると特典を受け取ることができます。
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