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海と人と食と——カヤックジャンボリー2026参加レポート

日本唯一のカヤック専門誌『kayak〜海を旅する本〜』が主催する交流イベント「カヤックジャンボリー」に今年も参加しました。去年に続いて2回目の参加です。

2026年6月20〜21日、舞台は広島県福山市の横島から愛媛県の生名島(いきなじま)——のはずでした。


計画変更から始まるジャンボリー

本来のプランは、横島の駐車場を出発点に生名島までシーカヤックで漕ぎ渡るルートでした。しかし天気予報が思わしくなく、集合場所と時間が変更に。生名島のキャンプ場「サウンド波間田」に直接集合、昼1時の予定が朝9時半に繰り上がりました。

6月19日(金)の夜に出発し、途中で車中泊。翌朝9時半に現地入りしました。

ふたを開けてみると、天気は思ったよりも悪くありません。霧雨と雨が断続的に繰り返す、いかにも梅雨らしい空模様でしたが、パドリングを妨げるほどではありませんでした。


木村さんとの出会い

早めに着いたことで、思わぬ出会いがありました。

今回はレンタルカヤックで申し込んでいたのですが、そのカヤックを持ってきてくださったのが江田島カヌークラブの木村さんでした。大きなハイエースのルーフに3艇を積んで登場——その迫力だけでもう只者ではありません。木村さん自身も大柄で、声もよく通り、佇まいに独特の魅力がある方でした。キャンプの設営やカヤックの準備を一緒にお手伝いしながら午前中を過ごしました。

相棒の兼松くんとも現地で合流し、準備を進めながら昼食を挟んで午後のパドリングへ。

江田島カヌークラブ(木村さん): https://etajima-canoe-club.jimdoweb.com/about-us/


1日目:小雨の瀬戸内海へ漕ぎ出す

カヤックジャンボリーを主催する野川さんから「雨も降ってますが、漕ぎますか?」と声がかかりました。もちろん行きます。

因島には年に数回訪れていますが、本格的なシーカヤックで漕ぎ出すのは初めてです。潮流がすごいと聞いていたので、内心ワクワクしていました。

実際に漕いでみると、時間帯が良かったのか潮流はほぼ感じず、瀬戸内海の穏やかな海をのんびりと楽しめました。近くの島を一周するコースで、自然の豊かさに何度も足を止めたくなりました。

  • アジっぽい魚が水面を跳ねる
  • 岸壁にペグマタイト鉱床
  • 岸壁をよじ登ろうとしているヘビ(アオダイショウっぽい)
  • 小さな洞窟

約1時間漕いでキャンプ地に戻りました。


夕食と夜の話

夕食は村上水軍商会の村上さんが用意してくださいました。

鯛めし・豚汁・牡蠣・スイカ。

どれも本当に美味しくて、特に鯛めしは忘れられない味でした。超絶品という言葉しか出てきません。

夕食後は、初めて会う方々と夜遅くまで話が続きました。

印象的だったのは、瀬戸内海の環境変化についての話です。アイゴという魚が瀬戸内海に入り込み、アマモを食べまくって磯焼けが起きているとのこと。アカハタの放流による根魚への影響も出ているそうで、「海が変わってきている」という話に耳が止まりました。

活動の場として親しんでいる鈴鹿山脈でも、生き物や木々の変化を日頃から感じています。海でも同じことが起きている。原因を特定するのは難しいけれど、何かが確実に変わっている——そんな言葉が残っています。

フォールディング・リジット・分割カヤックそれぞれの特性の話や、子育てとアウトドア体験についての話も深くなりました。親自身が外で遊んだ経験がないと、何が危険で何が楽しいかを子どもに教えてあげられない。そういうリアルな話が出てくるのも、このイベントならではだと感じます。

宿泊は兼松くんが張ってくれたタープの下に蚊帳を設置。蚊が多かったので、これは大正解でした。夜中に寒くなってきたのでシュラフカバーにツェルトをかぶせて対応。シュラフは持参していましたが、使うほどではありませんでした。


2日目:生名島を一周

朝起きると、寒冷前線が抜けたのか風は強くなりましたが空は明るくなっていました。

朝食は具だくさんのポトフとパン。温かい朝食がありがたい季節でした。

本日のプランは生名島一周。島の水道を出たところで風が強くなると予想されるため、現地判断で進むかどうかを決めることになりました。

漕ぎ出してみると、確かに風はかなり強く、カヤックが流されそうになる場面も何度かありました。ただ波自体は穏やかで、メンバー的にも不安なく一周を決行。

2日目は変化がさらに豊かでした。

  • 岩城島と生名島にかかる巨大な橋の下をくぐる
  • 向かい風から追い風に変わり、うねりに乗る練習
  • 洗礁(水面下に隠れた岩礁)の近くで立つ波
  • 急に変わる潮流に何度も船の向きを変えられる
  • 因島の港に停泊する帆船や双胴船の眺め

約3時間、本当に飽きない海でした。


昼食と帰路

キャンプ地に戻り、最後の食事はうどん。具だくさんで、中でも煮込んだ肉が絶品でした。丁寧に仕込んでいただいたとのこと、感謝しかありません。

片付けをしながら帰路へ。


人生が一回じゃ足りない

カヤックジャンボリーの面白さは、漕ぐこと以上に「人」にあると感じています。

メーカー・ディーラー・ガイド・インストラクター・一般カヤッカーが入り混じって、ともに漕ぎ、ともに食べ、ともにキャンプする。参加者はみなさんアウトドアの達人で、山に登ったり自転車を漕いだりと、アクティブに人生を満喫している方々ばかりです。

「どこが良かったか」を実体験として話してくれる言葉には、重みがあります。

話を聞いていると、行きたい場所が増えて困ります。人生が一回じゃ足りない——そんな気持ちになれる場所です。

また来年も行きます。


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