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ゲームじゃないサバイバルモード 秋の秘密基地編──朝明渓谷 2泊3日

はじめに:マイクラで最初にやることは、拠点づくり

2026年10月10日(土)〜12日(月・スポーツの日)、三重県菰野町の朝明茶屋キャンプ場で「ゲームじゃないサバイバルモード 秋の秘密基地編」を開催しました。

Minecraftのサバイバルモードで、最初にやることは拠点づくりです。 今回はそれを、本物の森でやりました。

道具と資材は渡します。 どう建てるかは、子どもたちが決めます。

やってみて一番面白かったのは、2つのチームが作った基地で、翌朝の寒さがまったく違ったことでした。

今回も体操教室Brainとの合同キャンプです。 プロクラ鈴鹿校からは1泊コースと2泊コースの子どもたちが参加しました。 同じクラスの子は一人もおらず、キャンプで何度か顔を合わせたことがある程度。ほぼ初対面からのスタートでした。

※夏には同じ朝明渓谷で「夏の山編」、若狭湾で「夏の海編」も開催しています。


【1日目】設計図から始める秘密基地

まずはネイチャービンゴ

キャンプ場を案内したあと、最初にやったのはネイチャービンゴです。

どんぐりや葉っぱだけではありません。

ビンゴのお題

  • いい匂いのするもの
  • 自分の体より大きい岩
  • すべすべしたもの
  • 冷たいもの

見つけたお題にチェックを入れていくビンゴカード

五感を使って、キャンプ場の中にあるものを探していく遊びです。

ビンゴカードを手に、キャンプ場を探検

見つけたカエルを見せてくれた

お昼はカレーライスを食べました。

お昼のカレーライス

建築はいきなり作らない

午後から、いよいよ秘密基地づくりです。

ただ、いきなり作り始めることはしません。 これはプロクラでも普段から言っていることです。

進め方

  1. 作る場所を確認して、どれくらいの大きさにするか決める
  2. 渡された資材と道具を確認する
  3. チームで話し合って、設計図を書く
  4. キャンプ場を探検して、木の枝や石を集める
  5. 基地づくりスタート

渡した資材

  • ブルーシート3枚
  • 麻ひも
  • 目玉クリップ
  • ペグ
  • 土のう袋
  • 結束バンド
  • ガムテープ

使っていい道具

  • ハサミ
  • ハンマー
  • ペンチ
  • スコップ
  • ノコギリ

キャンプ場に落ちている木の棒や石は、自由に使っていいことにしました。

チームで設計図を話し合う

資材を探しに、河原の岩の上へ

ノコギリで枝を切る

2つのチーム、2つの基地

できあがった基地は、2チームでまったく違う形になりました。

Aチーム

  • もともと生えている木に麻ひもを結んで囲う
  • 密閉した、テントのような四角い基地

Bチーム

  • 長い棒で柱を立てて、シートをかぶせる構造体
  • 川が見える大きな開口部がある、風通しのいい基地

できあがった基地に入ってみる

作業中は「ひもの結び方がわからない」「木と木をつなげる方法がわからない」という質問がちょいちょい来ました。 それ以外は、こちらが指示を出さなくても、チームの中で話し合って組み立てていきました。

その発想力は、さすがだなと思いました。

マッチ1本で焚き火を着けよう!

基地が完成したら、焚き火です。

着火剤は使いません。 落ちている松ぼっくり、落ち葉、松の葉を使って、マッチ1本で火をつけるにはどうすればいいかを考えてもらいました。

火のつきやすいものから順番に入れていく。 大きくなった火を、どうやって長持ちさせるか。

段取りがすごく大事だということに、気づいてもらえた感じがします。

1日目の焚き火

晩ごはんは、お好み焼きとおにぎり

お好み焼きを作っていると、「手伝うよ」と自分から言ってくれた子がいました。 すごく助かりましたし、何より嬉しかったです。

お好み焼きを焼く

寝る場所は、自分で選ぶ

ごはんを食べながら、今夜どこで寝るかを話し合いました。

  • 今日作った基地で寝る
  • ロッジの布団で寝る

どちらを選んでも問題ありません。自分で決めてもらいました。

ロッジでは布団で寝られる

翌日の鍋を、スマホ3回で考える

もうひとつ、翌日のお昼の計画も立てました。 チームに分かれて鍋を作り、味を比べます。

ルール

  • 材料費は2,000円以内
  • 先生のスマホで検索できるのは3回まで

Brainチームはラーメン鍋、プロクラチームはスープパスタ鍋に決まりました。 どうすれば美味しいスープパスタになるのか。話し合いながら、レシピと材料を紙にメモしていきました。

シャワーを浴びて、基地チームは基地で、ロッジチームはロッジで就寝。 私は基地のすぐ近くの外で野宿しました。何かあったら、いつでも声をかけられるようにです。

私の寝床。シェルターの横で見守ります


【2日目】寒さと結露と、完成しなかった鍋

夜より、明け方のほうが寒い

日が昇るころ、基地の中から話し声が聞こえてきました。 「よく眠れた?」と聞くと、明け方まではよく眠れた、という子が何人かいました。

寝るときは暖かかったのに、明け方にぐっと冷え込んだ。 夜より朝のほうが寒いことに、自分の体で気づいたようです。

密閉した基地と、開いた基地

面白かったのは、ここからです。

Aチーム(密閉した基地)

  • 明け方の寒さを、あまり感じていなかった
  • そのかわり、中が結露していた

翌朝、基地の中で

Bチーム(開口部のある基地)

  • 明け方、全員「寒い」と目が覚めた
  • 中の結露はなかった
  • 寝相で柱に足が当たり、開口部がさらに広がって、ほぼ外になっていた

つまり、外の空気を遮るほど暖かく、そのぶん湿気がこもる。 なぜ結露するのかを話して、密閉することの大事さを、身をもってわかってもらえたと思います。

午後にはもう一度、基地を補修する時間をとることも伝えました。

かまどチームと、買い出しチーム

朝ごはんはホットサンド、バナナ、トマト。 食べながら、午前中の役割を分けました。

  • かまどを作って、火を起こしておくチーム
  • 昨日のメモを頼りに、買い出しに行くチーム

私はかまどチームについていきました。

一輪車でキャンプ場を回って、かまどに使えそうな石と、焚き付けを集めてきてもらいます。 アドバイスは「どうやったら崩れにくいか」の一言だけ。 実際に使う鍋を見て、大きさや乗せ方を考えながら石を組んでもらいました。

一輪車で石と焚き付けを集める

崩れにくいように石を組む

今度は、ファイヤースターター

この日の火起こしは、昨日のマッチよりレベルが上がってファイヤースターターです。

マッチなら、燃えやすい葉っぱに直接火をつければ大きくなっていきます。 ファイヤースターターは、そうはいきません。いきなり葉っぱには火がつかないのです。

麻ひもをほぐして火種を作り、そこから燃えやすいものへ、順番に火を移していきます。

ファイヤースターターで、ほぐした麻ひもに火花を飛ばす

しかも、買い出しチームが戻ってくるまでに火をつけておかないと、料理が始められません。 時間も気にしながら、かまどチームは頑張っていました。 買い出しチームが戻るころに、なんとか火がつきました。

合流してからは、食材を切って調理するチームと、薪を拾って火をコントロールするチームに分かれて料理を進めました。

鍋対決の結果

Brainチームの「野菜たっぷり味噌ラーメン鍋」は、順調にお湯が沸いて完成。

プロクラチームの「トマトベースのスープパスタ鍋」は、お昼の制限時間に間に合いませんでした。

Brainチームの味噌ラーメン鍋

プロクラチームのトマトスープパスタ鍋

チームで原因を振り返りました。

原因

  • 焚き火の火が安定しなかった
  • 最初に入れた水が多すぎて、沸騰までにすごく時間がかかった

その結果、野菜が煮えずに完成しなかった。 この失敗も、いい経験だと思っています。

こんなこともあろうかと、講師のほうでカレーうどん鍋を作っていたので、お昼はそれを食べました。 プロクラチームのトマトスープは、保存して翌朝に回すことにしました。

基地の改造チームと、探検チーム

お昼のあと、アンケートを取りました。 今夜も基地で寝るか。基地をもう一度直したいか。周りを探検してみたいか。

基地を改造するチームと、探検チームに分かれて活動しました。

改造チームは、Bチームの基地の補修です。 柱が倒れて、開口部がめちゃくちゃ大きくなってしまっていたところを直して、頑丈にしていました。

私は探検チームの引率です。 歩きながら、わらしべウォークというネイチャーゲームをしました。

最初に小さい葉っぱを1枚渡します。 歩きながら「この葉っぱいいな」と思うものを見つけたら、その場で交換していきます。 探検が終わったら、最後に持っていたものを説明してもらいます。

ただ道を歩くのではなく、「気に入ったものはないかな」と目線が変わるので、自然をよく見るようになります。 最初は私が渡したただの葉っぱが、終わるころには一人ひとりがこだわって選んだ、きれいなものに変わっていました。そこが面白いところです。

川辺で「いいもの」を探す

おやつタイム

ここで1泊コースのカリキュラムが終わり、1泊組とはお別れです。

よそよそしさが、なくなっていた

夕方は、キャンプ場にあるボールで自由に遊ぶ時間にしました。

このころになると、最初はよそよそしかったプロクラチームが、とても仲良く話すようになっていました。 Brainチームとも打ち解けて、一緒にフリスビーやドッジボールやバレーをしていました。

広場でボール遊び

3回目の焚き火

晩ごはんは、飯ごうで炊いたごはんに麻婆豆腐をのせた麻婆丼と、肉団子と野菜たっぷりのスープ。

3回目の焚き火ともなると、火がずいぶんスムーズにつくようになっていました。 ここは成長を感じたところです。

3回目の焚き火

晩ごはんの麻婆丼

片付けのとき、焚き火ですすだらけになった真っ黒な鍋がありました。 スチールウールで洗うときれいになるのですが、これを率先してやってくれた子がいました。 真っ黒だった鍋がピカピカになっていくのは、見ていてすごく嬉しかったです。

ピカピカになった鍋

光るブレスレットの肝試し

夜は、キャンプ場の近くに光るブレスレットを置いておき、一人で懐中電灯の明かりだけを頼りに取りに行く肝試しをしました。 全員がブレスレットをゲット。 そのあとは、差し入れでいただいた花火をしました。

肝試しの光るブレスレット

花火

この夜も、基地で寝るチームと、翌日の空中アスレチックに備えて布団でしっかり体力を回復させるチームに分かれて就寝。 私はこの日も、基地の近くで野宿しました。


【3日目】基地を森に返して、空中アスレチックへ

違う基地で寝てみる

2晩とも基地で寝た子は、あまり多くありませんでした。 その中に、1日目とは違う基地で寝てみた子がいました。

密閉した基地は、すごく暖かかった。 比較することで見えてくるものがあります。 前の晩との違いを、身をもって体験できたのはすごく良かったと思います。

Brainチームにも基地で寝た子がいて、やはり明け方は寒かったと話してくれました。

基地を解体して、元の森に戻す

この日で活動はおしまいです。 朝は、ホットケーキを作るチームと、基地を解体するチームに分かれました。

基地はばらして、元の自然の状態に戻します。

解体作業

ホットケーキを焼く

朝ごはんは、ホットケーキ、冷凍フルーツ、ウインナー。 そして、前日に完成しなかったプロクラチームのトマトスープは、味を整えてミネストローネになりました。

3日目の朝ごはん

前日のトマトスープがミネストローネに

空中アスレチック

朝ごはんのあとは、近くのフォレストアドベンチャー・湯の山へ。 木の上に張られたはしごやジップラインを渡っていく、アスレチックパークです。

最初は、落ちないためのハーネス、プーリーやカラビナの操作、そして高さに戸惑っていた子もいました。 だんだん慣れていき、最後は全身を使ってとても楽しんでいました。

つなぎに着替えて出発

木の上のつり橋を渡る

高い足場へ

最後はダブルジップライン。 すっかり仲良くなった仲間と、手をつないで滑ります。 無事に手をつないで滑りきれた子もいれば、うまくいかずに手が離れてしまった子もいました。

ダブルジップライン

キャンプ場に戻ってお昼ごはんを食べ、2泊3日のすべてのカリキュラムが終わりました。

フォレストアドベンチャー・湯の山で、Brainのみんなと


【考えていること】机の上の学びが、森で腹落ちする

振り返ってみると、2泊3日ともなると、いろんなことが起こりました。

起こったこと

  • 活動時間が長く、疲れて余裕がなくなり、トラブルになる
  • けがをしたり、どこかが痛くなったりする
  • 料理が失敗する
  • 基地が壊れる

それでも、こういういろいろな体験が、普段の机の上での学びと合致して、腹落ちする。 学びが身になってつながっていく。そんな体験になってくれたら、すごく嬉しいです。

プロクラでやっていることを、リアルで使う

チームで話し合うときの、伝える力。 自分たちのやりたいこと、形にしたいものを形にするための技術。 そもそも「こうやったらうまくいくんじゃないか」と考える発想力。

この考える力は、普段のプロクラでやっていることです。 その学びを実際の現場、リアルな世界で使ってみて、はじめて成長できるのではないかと思っています。

「やらない」が「もっとやりたい」に変わる

こんな場面がありました。

  • マシュマロは食べたことがないから、食べたくない → 周りの子がおいしそうに食べているのを見て、焼いてみる → 「めちゃくちゃおいしい!」
  • 高いところが苦手だから「アスレチックはもうやらない」 → だんだん慣れて、最後は「もっと遊びたかった」

弱音が出ることもあります。 それでも、周りに仲間がいると、少しずつ一歩が出ていきます。

基地で寝てみる勇気

ブルーシートで作った基地で寝るのは、普段の生活からすると、やっぱりハードルが高いです。 ロッジに行けば布団もあります。

それでも、ちょっと勇気を出して基地で寝てみた子たちがいました。 一緒に基地を作った仲間がいたから寝られたんじゃないのかな、と思います。

これも子どもたちの成長です。

今後の活動も

自分の体で体験して、それが学びになる。 こういう企画は、これからも続けていきたいと思います。


おわりに

設計図から始めた秘密基地、マッチとファイヤースターターの焚き火、完成しなかった鍋と、翌朝のミネストローネ。 そして、明け方の寒さと結露。

ほぼ初対面から始まった3日間でしたが、最後はダブルジップラインで手をつなごうとするほどの仲間になっていました。

参加してくれたみなさん、送り出してくださった保護者のみなさん、そして一緒に開催してくださった体操教室Brainのみなさん、ありがとうございました。 次の冒険でも、また会いましょう。


スケジュール概要

時間帯1日目(10/10)2日目(10/11)3日目(10/12)
朝9:30 現地集合朝食(ホットサンド・バナナ・トマト)ホットケーキ作り/基地の解体・朝食
午前キャンプ場の案内・ネイチャービンゴかまど作り・ファイヤースターターで火起こし/買い出しフォレストアドベンチャー・湯の山(空中アスレチック)
昼昼食(カレーライス)鍋対決(味噌ラーメン鍋/トマトスープパスタ鍋)キャンプ場に戻って昼食・解散
午後秘密基地づくり(設計図→資材集め→建設)基地の改造チーム/探検チーム(わらしべウォーク)・1泊コース解散
夕方マッチ1本で焚き火ボール遊び(自由時間)
夜夕食(お好み焼き・おにぎり)・鍋の計画・基地 or ロッジで就寝夕食(麻婆丼・肉団子スープ)・肝試し・花火・就寝

開催概要

  • イベント名:ゲームじゃないサバイバルモード 秋の秘密基地編
  • 日程:2026年10月10日(土)〜12日(月・スポーツの日)1泊2日/2泊3日
  • 場所:朝明茶屋キャンプ場(三重県菰野町)/フォレストアドベンチャー・湯の山(2泊コースのみ)
  • 共同開催:プロクラ鈴鹿校(HCA白子ベース)/体操教室Brain

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